御嶽山登山道整備に参加しました

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毎年7月2日に御嶽山の黒澤口登山道と王滝口登山道の整備を木曽ユネスコ協会と御嶽奉仕会の共催で行っています。

平成19年から整備活動を行っていますが、梅雨のさなかにもかかわらず、毎年不思議と登山道整備の日は天気が安定しています。少し曇っていて暑くなく、作業日和でした。

昨年から林業大学の一年生全員が参加してくれることになり、今年は20名の学生と校長先生と二人の先生が参加しました。林業大学以外に行政と民間の有志が参加しています。

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整備作業の中心は登山道に水がたまらないように、水の逃げ道を作ることです。林業大学の竹内先生が学生にどのように逃げ道を作ったらよいか教えながら作業を進めました。今年は昨年まで手を付けずに放置していた、左の写真のような枕木の下の土砂や落ち葉を取り除き、水を流れるようにしたので、作業は大変でしたが、よい整備になりました。

丁寧に作業したので、7合目から8合目の女人堂まで約2時間半かかり、女人堂に着いたときは10時過ぎていました。

今年は雨が少なかったのですが、女人堂の少し手前の登山道、8合目の雪渓、9合目手前の石室山荘に登る斜面に雪が残っていて、滑り落ちないように注意しながら登りました。

8合目の雪渓を横切ると、這い松の生えている登山道になります。今年も右の写真のように山桜が咲いていました。このあたりで雷鳥を見かけることがありますが、残念ながらいませんでした。王滝口の登山道では親鳥と4羽の雛鳥がいたようです。

OntakeP.JPG頂上小屋に12時少し過ぎに着き、王滝口から整備作業をしてきた人たちと合流し、昼食をとりました。

昼食後に剣ヶ峰頂上に登り、御嶽教の猪野先生と安江先生から学生が二礼二拍手一礼の作法と拍手(かしわで)の仕方を教わった後に、皆でお参りをし、記念写真を撮りました。

その跡に、握手とハイタッチをして王滝口のグループと別れ、下山しました。

雨も降らず、無事に作業を終えることができました。

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